社長のご挨拶

社長のメッセージ

靴下は自ら選ぶことの出来ない、過酷な生涯を送る。この小さな命に温かい愛情と、細やかな配慮をするのは、職業人として当然の心構えである。

当社は1968年、「業界の良心たれ」を目指して創業しました。世界最高峰と評価されていた日本の靴下生産技術が、量販店の出現により流通の荒波を受けて方途を見失い、品質か価格かの分岐点をさまよいだしたときでした。いつの時代も悪貨は良貨を駆逐するものです。大勢の流れは誇りを捨てて大道につき、品質は論外になりました。しかし当社は虚仮の一念で「お客様の足にやさしい靴下」をひたすら誠実に追求して参りました。そのための最高の技術者集団を養成し、靴下の商品説明ができる本当の専門店、最良の条件でお客様に提供する方途を探って試行錯誤の連続でした。1984年に「靴下屋」第1号の開店で願いが結実し、このとき得た大いなる自信と誇りに支えられながら着実に出店を重ね、国内主要都市に「靴下屋」、百貨店を対象とした「ショセット」を展開できました。小売店にありがちな機会損失、過剰在庫を排除する流通体制の確立に注力して、店頭と工場が同じ呼吸で連動する供給体制、お店の売れ行きに生産関連企業が即座に対応するネットワークシステムを構築しました。このシステムはSPA企業の草分けとして国内、海外を問わず高く評価されています。お蔭様で皆様から温かいご支援に支えられ、2000年、大阪証券取引所第2部に上場を果たすことができました。

我等、起たずば靴下の傾く悲運を如何にせん。出でずば滅ぶ業界の、この世に絶ゆるを如何にせん。

しかしながら現在、また海外商品の輸入攻勢に遭い、日本の靴下産業は壊滅的な打撃を受けています。業界の最先端企業としてトレンド、健康、スポーツ専門の商品開発など海外では即応できない、きめ細やかな感性と生産体制を発揮し、新たな旅立ちを果たそうと決意しました。法人となって30期、長い間皆様に慣れ親しんでいただいた「株式会社ダン」から「タビオ株式会社」として世界に向かって再出発します。「靴下といえばタビオ」と世界中の人々から評価される靴下総合企業を目指し、一層の努力邁進を重ねてまいります。どうぞ皆様、世界企業を目指す当社に温かいご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

越智 直正

越智 直正

タビオ株式会社 代表取締役社長

越智 直正

1939年 愛媛県周桑郡周布村(現 西条市)生まれ。1955年 修誠中学卒業後、大阪の靴下問屋「キング靴下」に入社、1968年 同社を退社、靴下卸売問屋を創始。1977年 株式会社ダン(現タビオ)を設立、現在に至る。


Page top