「時間」を贈る vol.3
【コーヒーから生まれる時間】

「時間を贈る」をテーマに連載でお届けしている本企画。
vol.3は、贈りものにもぴったりな、コーヒーについて。
 
コーヒーは、朝目覚めの一杯が
気分をシャキッとさせてくれたり、
気持ちを落ち着かせたい時に飲むと
ほっと心が安らいだり、
飲む人のその時の心情や気分で
様々な時間を与えてくれます。
 
今回はそのコーヒーが生む「時間」について、
ご自身もバリスタとして活躍されている
LIGHT UP COFFEEの代表・川野優馬さんに
お話を伺いました。

川野優馬

株式会社ライトアップコーヒー 代表取締役
株式会社WORC 代表取締役
 
大学在学中にコーヒーの魅力に取り憑かれ、
2012年ラテアート全国大会で優勝。
その後シングルオリジンコーヒーと出会い、
美味しいコーヒーで世界を明るくする
「LIGHT UP COFFEE」を吉祥寺にオープン。
店舗を経営する傍ら、
株式会社リクルートホールディングスに就職し
UXデザイナーとして1年半勤務した後、
株式会社ライトアップコーヒーを設立、
京都店、下北沢店をオープン。
経営者兼バリスタして働く。
 
2019年10月には株式会社WORCを設立し、
オフィスで働く人に美味しいコーヒーを届ける
福利厚生サービス「WORC」を開始した。
アジアのコーヒーを美味しくしようと、
バリ島とベトナムに精製所を建て、
コーヒー生産も行っている。

LIGHT UP COFFEEオフィシャルサイト

自分が、今「感じている」ことに客観的に気づく瞬間を与えてくれる

ー川野さんが思う、コーヒーが与えてくれる「時間」とは何だと思いますか?

コーヒーは、自分の感覚と向き合える時間だと思います。
仕事も情報収集もぜんぶインターネットで完結するようになって、情報に追われる毎日になってしまいがち。日常の中で情報を意識的にシャットアウトして、感覚を楽しめる時間が、コーヒーから生まれる時間かなと感じています。仕事の合間でも、温かいコーヒーを一口飲んだ瞬間って、情報的ストレスが一瞬リセットされる気がします。おいしいとなおさら心地よいですよね。

ー意識的に自分の内側に目を向ける、と。

はい、自分の感覚に気づいたり、自分がまさに今「感じている」ことに意識を向けられたりすることが、価値だと思います。ふと、今日は疲れていてコーヒーが染みるな、とか、今日のコーヒーの果実感好きだな、といったように、自分が「感じている」ことを客観的に気づける瞬間を、コーヒーは与えてくれると思います。
自分の感覚を楽しむようになって、僕は写真やワインや料理といった感覚的な体験がもっと好きになって、人生が楽しくなりました。

ーつくり手として、コーヒーを通じて過ごして欲しい時間はありますか?

感覚に気づく入り口として、コーヒーを伝えたいなと思っています。
サウナに行ったり、温泉に行ったり、ちょっと遠くの宿に宿泊してみたり、そんな、体験で自分の気持ちをリセットできる時間が、コーヒーを飲む時間にもあると思うんです。好きなコーヒーを見つけて、その時間を日常化して、コーヒーの個性をさらに楽しんでいって欲しいなと思います。

熱量やワクワク感も、自分にしかできないギフトになる

ー川野さんは、誰かにコーヒーを贈ることはありますか?

友人にだってお世話になった人だって、むしろコーヒーしか贈らないくらいコーヒーをプレゼントしていますよ。

ーどれを贈ろうか迷ってしまうのですが、どのように選んでいますか?

そうですね、相手のイメージに合わせて変えるというよりも、その時自分が一番美味しいと思うコーヒーや、新しく入荷した美味しい豆、新しく作った新商品を渡して、その時の自分の熱量やワクワク感も、体験してもらいたいです。
自分が一番テンションの上がるものを、同じ熱量をもって相手に伝えると、モノだけの価値ではなく自分の意思も乗っかり、自分にしかできないギフトになるのかなと思います。

ami-amiが川野さんに聞いてみた!
時間帯別おすすめコーヒーと美味しい淹れ方

今回、Tabioオンラインストアの父の日ギフトは「日常の何気ない時間を幸せに」をコンセプトに、時間帯別のギフトを展開しています。
そこで、朝、昼、夜の時間帯別のおすすめのコーヒーや、コーヒーをもっと楽しむためのひと手間を教えていただきました。

<朝>
朝一に飲むコーヒーが一番美味しく感じます。味覚も元気で味もはっきり感じやすいので、あえて穏やかめに淹れるのがいいと思います。浅煎りの繊細な風味のエチオピアのコーヒーなんかをお湯の量多め、例えば粉の量の17倍くらいのお湯を使ってドリップしてあげると、穏やかかつ繊細で、すーっと抵抗なく飲めつつ、個性が楽しく丸一日元気いっぱいになれます。
 
<昼>
昼はランチ後に飲むことが多いので、ランチの味で刺激を受けた味覚に対して、少し刺激のあるコーヒーがいいと思います。ケニアのコーヒーなんかはフルーツの風味も酸味も強く、ランチの眠気も吹き飛ばして元気にしてくれるような味でおすすめです。

<夜>
日が暮れてからは、まったり穏やかに楽しめるコーヒーがいいかなと思います。テンションをたかぶらせると言うよりかは、心を落ち着かせてくれる、まあるいコーヒー。中南米のコーヒーに多いので、グアテマラやホンデュラス、エルサルバドルやコロンビアなどといった生産地の中で、特に甘味が強いものを入れるのがいいかもしれません。朝と同じように少しお湯多めで穏やかで優しい味にしても心地よいと思います。