「天国」

気分転換をしたくて窓を開けたら気持ちいい風が吹いてきた。コンビニで買った100円のアイスコーヒーがすごくおいしい。毎年忘れてしまうけれど、夕方に半袖で外を歩くとひんやりして気持ちいいくらいのこの季節が大好きだし、この季節を過ごすために生きているのかもとさえ思ってしまうほど。生きている間にあと何回この季節を迎えられるかなぁ。この世に天国があるなら5月のことだと思う。



佐々木ののか|文筆家

北海道在住。自分の体験をベースにしたエッセイや、ブックエッセイを新聞や雑誌、webなどに寄稿している。著書に『愛と家族を探して』(亜紀書房)『自分を愛するということ(あるいは幸福について)』(亜紀書房)がある。
Twitter:@sasakinonoka