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【タビオの「いろは」 vol.1】くず−した【屑下】
みなさんの勤め先や学校には、自分たちの間でしか通用しなかったり、他ではあまり聞かない言葉ってありませんか?なにかの略語だったり、特定の誰かやなにかを指す言葉だったり、独特の言い回しだったり、合言葉だったり…。
靴下専業メーカーであるタビオには、社内でしか使わない(?)けれども、わたしたちが大切に思っていることを的確に(時には逆説的に!)言い表した、たくさんの言葉で溢れています。タビオのことをもっと良く知ってもらいたくて、それを紹介していきます。
くず−した【屑下】
靴下、何足お持ちですか?
こう聞かれて即答できる人は、そういないことでしょう。
脳裡に浮かぶのは、引き出しに押しこめられ、うごめく靴下たち ―
そうではありませんか?
なんでそんなことになるのでしょう?
実はそれこそが、「屑下(くずした)」たちの仕業なのです。
引き出しの中身の多くは、「タンスの肥やし」に過ぎません。
おそらく、もう二度と履かれることもないでしょう。なのに窮屈なところへ押しこめられたままでいる。
そんなかわいそうな連中のことを、わたしたちは「屑下(くずした)」と呼んでいます。
「屑」なら捨てて貰えますが、捨てても貰えない。だから「屑」より下の「屑下」というわけです。
ではなんだって「屑下」はできてしまうのでしょう?
それはみなさんが、知らず知らずの内に、毎日お気に入りの靴下を選び続けているからです。
その結果に他なりません。思い返してみてください。
朝、手に取る靴下はだいたい決まっていませんか?
限られた何足かを、順番に繰り返し履き続けているのではありませんか?
それこそが「靴下」です!
ところがそれとは逆に、このローテーションから漏れ、いつまでも手に取ってもらえないものが少なくありません。
そのうちにはどんどんと引き出しの奥に追いやられ、埋もれていき、そのまま忘れさられてしまう。
こうしてばかにならない数の靴下が、今日も「屑下」に化け続けているのです。
タビオが提供すべく日々努めているのはもちろん、いつでも手に取って、履いてもらえる「靴下」です。
「屑下」にされるのは真っ平です。
擦り切れ、穴があくまでずっと愛され、履き続けてもらえるのが誇りなのです。