55周年記念アートが完成
作品に込められた想い

タビオ創業55周年スペシャルインタビュー
アーティスト「KOJI TOYODA」氏
が手掛けた55周年記念アート。
制作への想いや、エピソードを伺ってみました。



豊田 弘治

1962年 5月22日大阪生まれ。
アーティスト
子どもの頃から絵を描くこと、サーフィン、ファッション、音楽が大好き。 1992年 30歳の誕生日にEnjoy SURFのロゴマークをデザイン。1997年 カリフォルニアで初のエキシビジョンを開催。
カラフルでピースフルな絵画作品の他、各国様々な企業や
ブランドとのコラボレーションを通じて独自の世界観を表現し続けている。

www.sora-umi.com

ー企業から依頼された作品は
どういう風に描かれているんですか?

会社の絵を描くときには、その会社の未来も含めて考えます。 例えば、売上10億円の会社の社長から、売上30億円を目指しますと言われたら...

どこの会社にもそんな野望や目標があると思います。そんなときは、野望や目標が実現されているイメージをして表現していきます。

あとは、いつもの感じで心を込めて絵を描く。
簡単なことではありませんが魂を削る感じです。

ー「魂を削る」重い言葉ですね。

そういう天命なんだと僕は思います。
今回は、1年を朝・昼・晩という1日のライフと重ねて描きました。1日1日を足していったら一生になる。55年も1日の積み重ね。だからタビオさんの55年のヒストリーをそういう表現にしたらどうかなと思って。

ーこのオファーをいただいたときは
どう思いましたか?

このオファーをしてくれたのは僕と一緒にクリエーションをしてきた方達で、もちろん僕のことも分かっているし、きっと僕しかできないと思ってオファーしてくれたと思いました。確かに僕にしかできない。

だから、心を込めて描かせていただきました。
結構魂削れましたよ、くたくたです。
納期まで時間もなかったし(笑)。

ーこの絵の年表の中から、思い入れの深い出来事やエピソードを教えてください。

僕が小学校2年生の時に履いていたダンの靴下。ダンソックスと書いてありました。
今思い出しました(笑)。

あとはこのときです。僕が入社したころ、おそらく靴下屋を展開し始めた頃です。当時はクリエイティブにまとまりがありませんでした。

だから、どんどん店舗を増やしていけるように、靴下屋のパッケージングをして仕組みをつくらないと、という時期でした。80年代のバブル期と共にダンも成長し、面白い時代でした。

代官山に出店させてもらった、このとき。もっとお洒落なお店にしよう、とヨーロッパに関心が向いていた時期でした。

それに、ロンドン出店のとき。当時僕はカリフォルニアでの仕事が忙しくて、出店に関わる時間がありませんでした。だから、知り合いのクリエイターを紹介し、Tabioというネーミングだけ僕が提案させていただきました。

あとは最近やらせてもらった、大阪梅田の阪急三番街のお店です。今みんなが喜んでくれるお店はこういうお店じゃないか、と去年クリエーションさせてもらいました。店の人が簡単に店舗を運営できるように「きれい」「簡単」「買いやすい」という3つのポイントをコンセプトにデザインしました。

今後、このタイプの店は増えてくると思います。センス良くコンビニエンスなシステムにした方が、今現在のタビオという会社には向いているんじゃないか、ベストなんじゃないかと思いました。

ー最後に、この先のタビオに
メッセージをいただけますか?

僕が望むのは、楽しくやったらいいんじゃないかなぁ。ということです。働いている人が楽しそうにしている会社は、お客さんも喜んでその商品を買っていると思います。

僕の絵の場合でも、僕が楽しんで生きているから、皆さん絵を購入してくれていると思います。
「楽しくなければ、仕事じゃない。」
ということです。

最後に「靴下を通じて、皆さんにハッピーを届けてください。」と言いたいです。

そう、人生を楽しんでね。

INFORMATION

「こころ」 豊田弘治 個展

豊田弘治さんの個展「こころ」が
2023年4月29日(土)〜5月14日(日)まで
高野山真言宗 総本山金剛峯寺にて開催中!