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「フィンランドの幸せの秘密」
vol.4 快適な空間づくり
北欧やフィンランドのライフスタイルや
暮らしは日本でも人気ですよね。
なぜファッションではなく、インテリアや暮らしなのか。
それはたまたまではないと考えています。
第1回のコラムでも紹介したように、
フィンランドは四季の国で、
春夏秋冬それぞれ楽しめますが、
やはり冬が長く、おうち時間、
「kotoilu(コトイル)」の時間も長い。
おうち時間が長いと、何が起きるかというと、
その時間をどのように快適に、
心地よく過ごすかを考えることにつながります。
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![](https://tabio.com/jp/wp-content/uploads/2021/10/laura_profile.png)
Laura Kopilow(ラウラ・コピロウ)
フィンランド、エスポー出身
フィンランド大使館商務部 商務官
ファッション・ライフスタイル担当
フィンランドのインテリアやファッション企業の日本でのビジネスをサポートし、
日本のメディアやイベントでフィンランドのライフスタイルを広める活動を行っている。
2020年3月放送の日本テレビ「世界一受けたい授業」にラウラ先生として出演。
趣味はパフェとランニング。サウナも日課。
北欧のインテリアが人気な理由。
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(フィンランドの実家の2階の春夏のインテリア。長年愛用している木製家具の木のぬくもりやカーテンの自然をモチーフにしたパターンがとても気持ちいい。)
そして考えるだけではなく、
心地よい空間づくりのためのアイテムを
そろえたり、インテリアを工夫したり、
おうちに時間もお金もかけることになります。
「外」で見せるファッションよりも
おうちの「中」で楽しむインテリアですね。
日本でもおうちで過ごす時間が長くなった影響で
「おうち時間」を快適に過ごしたいという人と
空間づくりを意識することが増えていると思います。
フィンランドではおうち時間が昔から長かったので、
(フィンランド人はシャイで自己アピールも
少し苦手なので、自分で言うのも
若干恥ずかしいのですが)
おうち時間の達人とも言えるでしょうか。
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(インテリアをお気に入りのカラフルなもので明るくすれば、どんなに暗い日でも幸せ気分。)
日本語にはとても素敵な「衣食住」という表現が
あると思います。同じ言葉をフィンランドで
使う場合は「住食衣」という順番になると思います。
それだけフィンランド人は「住」のことを
大切にしています。
一方、このような自分の身の回りのモノやコトを
充実したいニーズは、フィンランドの企業側でも
気持ちいいおうち時間のためのアイテムを開発し
販売するきっかけになっています。
今だけではなく、昔から。
ですので、フィンランドのファッションよりも
特にインテリア、テーブルウェア、
テキスタイル、そしてプロダクトデザインが
世界的に有名になっているのは
たまたまではないと信じています。
長年おうち時間を気持ちよく、
空間づくりを快適にと、
課題解決に取り組んだ結果ではないかと思います。
もちろんそれ以外に、例えばガラス産業や
木製家具の製造に必要な森林が豊富などの
理由はあるでしょうが。
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(フィンランドを代表する世界的な建築家・デザイナーアルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)の自邸。
アアルトが手掛けた家具やデザインは世界的に知られています。)
さて、「フィンランドのデザイン」と聞くと皆さんは
どのようにイメージを持っていますか?
一つはやはり北欧柄、
そしてもう一つは自然素材ではないでしょうか。
北欧柄は幾何学模様のパターンがあれば、
自然をモチーフにしたお花や木などの
デザインもあります。
自然素材ですと、木材やウール、石など、
麦わらで作るモビール「ヒンメリ」も日本で
見かけるようになったかと思います。
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(フィンランドと言えばマリメッコ。
カラフルなパターンが特徴的で、フィンランドでも日本でも愛用されいます。)
ではなぜ自然からインスピレーションを受けるのか。
第2回のコラムで紹介したようにフィンランド人は
いつも自然と一緒に生きているからだと思っています。
パターンの由来が森で散歩した時の風景だったり、
サマーコテージでハンモックに寄り掛かった時に見た
木の葉っぱからキラキラ輝く光だったり。
家具や小物でも自然の木のぬくもり、
ウール、石などナチュラルな優しさを
取り入れるのがフィンランドらしいと思います。
実は、四季をおうちの中でも最大限に楽しむべく、
インテリアの衣替えをするのが一般的です。
テーブルクロス、クッションカバー、
場合によってはカーテンも替えます。
夏だと庭のお花を、冬だとキャンドルを飾ったり。
食器が同じでもペーパーナプキンの色と
模様を季節感のあるものにするだけでも違います。
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(こちらは夏のリビングです。冬になると家具がそのまま、テーブルクロス、クッションカバー、ラグも冬仕様に替えます。)
もう一つ少し面白いフィンランドらしい考え方は、
シーツをインテリアの一部だと考えることです。
だからシーツは割とお金をかけるところです。
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(第3回のコラムにも自分の足が写っていますので、今回も失礼します!笑)
私は実は靴下もインテリアだと思っていますので、
真っ白にグレーを少し入れた自分の部屋の
インテリアに合わせて、おばあちゃんが
編んでくれた白いソックスを履いています。
快適な空間づくりで毎日をハッピーに!