タビオの全ての品質を守る番人たち
―168億円を支える、もうひとつの聖域―
そもそも多くの人にとって、靴下は主役ではない。
選ぶのも後回し、
履けばその存在すら忘れてしまう
「目立たない脇役」だ。
しかし、タビオ株式会社(以下タビオ)は
この脇役だけで年間168億円を売り上げる。※1
その驚異的な数字の裏側には
職人の技術と同じくらい重要な、
ある「冷徹な仕組み」が存在する。
靴下総合企業の、
品質に対する熱意を少し紹介する。
※1・・・靴下、タイツ等を含む
レッグ関連商品の2024年度売上高。
社長権限すら通用しない、「品質の聖域」
タビオの主力生産拠点である奈良県には、
品質を司る「中央研究所:通称 中研」と
呼ばれる部門が存在する。
(タビオ奈良株式会社 研究開発事業部)
ここには、経済産業省の告示に基づく資格
「繊維製品品質管理士」を持つ
スペシャリストたちが率いるチームがあり、
タビオの名を冠するにふさわしい品質か
どうかの判定を日々行っている。
驚くべきは、彼らが持つ権限の強さだ。
たとえ創業者が「これは良い靴下だ」
と認めた試作品であっても、
中研の検査で基準に満たないと判断されれば、
1足たりとも商品化されることはない。
社長の意志すら介入できない、
いわば「品質の聖域」。
彼らは、タビオのDNAである「履き心地」を
守るための、独立した番人なのだ。
ここでは、タビオグループで
販売する全ての靴下の品質を守っている。
「一日を終えたあとに分かる」を科学する
タビオの靴下づくりは、
職人の「絶妙」という
言語化しにくい感覚から始まる。
靴下編み機をミリ単位で調整し、
理想のフィット感を形にする。
しかし、中研はその「感覚」を、
容赦なく「数値」と「物理的な負荷」で検証していく。
<JIS規格を超える自社基準>
タビオでは一般的な靴下の検査基準を上回る、
独自の厳しい試験を課している。
その一部を紹介する。
【洗濯 染色堅牢度試験】
洗濯時の色落ちに関する検査。タビオではJIS規格よりも厳しい条件で検査を行う。(JIS規格:40℃洗濯 / タビオ試験50℃洗濯)試験方法:JIS L 0844 B法・B-4号(ISO105-C06-B1S)
【磨耗試験】
耐久性に関する検査。ただし強度と履き心地の良さは相反するので、素材や編み方、部位といった各所の最適なバランスを試す。試験方法:JIS L 1096-8-19F-2法 ユニフォーム形式(研磨紙法)
【摩擦 染色堅牢度試験】
着用時の擦れによる色移りの検査。乾いた布と湿らせた布の2種類でテストを行う。JIS L 0849 摩擦試験機Ⅱ形使用
その他にも破裂試験や耐光堅牢度、
遊離ホルムアルデヒド試験といった検査や、
吸水性や速乾性、消臭性といった機能を
持った商品に対する検査も行われる。
<5時間に及ぶ「過酷な履き試験」>
JIS規格に則った試験機での検査と同時に、
タビオ独自の取り組みとして
「人間」が実際に履き込む試験も行う。
5時間以上、一般業務中を通して
歩行や階段の昇降を繰り返し、
ズレ、蒸れ、不快感がないかを徹底的に洗い出す。
すべては、「一日履いて、違和感が残らない」という、
タビオが約束する日常の道具としての
品質を担保するためだ。
タビオは械的な数値だけでなく、
「人間が履いた感覚」を最終基準に置いている。
特別な日のための贅沢品ではなく、
毎朝何も考えずに手に取れる
「日常の道具」として成立させるために、
この徹底した科学的アプローチは欠かせない。
目的は、「より良い靴下」をつくるため
数多くの厳しい事前検査に加え、
商品立ち上がり前週に工場より
タビオの物流倉庫に納品される本生産分から、
全ての品番に対して各色10足ずつの
「出荷前検品」を行う。
ここで事前に提出されている履き試験時の
スペック通りか。サンプルと量産品の差異は
無いかの最終チェックを行う。
また販売開始後も物流倉庫の在庫から
定期的な抜き打ち検査が行われる。
期中で都度追加で再生産される商品も、
同じクオリティを維持できているか。
もちろんここに来るまでに生産工場で
幾度となく厳重な検品を行われているが、
万が一の不良品が店頭に並ぶのを未然に防ぐ
二重、三重のチェック体制を
ここ、中研でも整えているのだ。
生産者が集まり、アイデアを話し合う場
このような厳しい基準や検査と聞くと、
堅苦しい現場に思えるかもしれない。
だがここには、
実際はむしろ正反対の空気感が流れている。
「まいど!」と明るい声と共に、
各工場の職人や関係者がひっきりなしにここを訪れる。
皆、サンプル段階の靴下の試験依頼や、
その結果のフィードバックを直接対面で行うために
ここに集う。
基準値に達していないからNGとするだけではなく、
その改善策を互いの過去事例や経験と共に話し合う。
すべては、最高の1足をつくるために。
「お客様が、がっかりしない」が検査基準
実は靴下には、
法律等で定められた検査や合格基準は無い。
JIS規格は、あくまで「検査の方法」について
定められた基準で、合格基準をどこに設けるかは
各社の裁量次第なのだ。
その中でタビオは、自社で部隊と設備を構え、
また基準についても厳格に、また真摯に取り組んでいる。
改めて、「タビオの検査基準とは?」と問うてみた。
すると、「お客様が、がっかりしないこと」
と答えが返ってきた。
基準を設けて、
検査が通ったらOK、通ってしまったらOK。
という考え方はタビオはしない。
数値的な規格はあれど、
あくまで、お客様が履いてどうなんだ、
という判定と判断を大切にしているのだ。
失敗したくない人にこそ、この「番人」が必要だ
TabioMENは、決して「靴下マニア」の
ためだけのブランドではない。
むしろ、
「靴下に強いこだわりはないが、
仕事で失敗したくない」と願う、
すべてのビジネスマンのために設計されている。
「今日は、足元が楽だった」
一日を終えて靴を脱いだとき、
不意にそう気づく瞬間がある。
それこそが、
品質の番人たちが一切の妥協を排して
守り抜いた成果だ。
判定を下す仕組みは、どこまでも冷徹だ。
しかし、その冷徹な仕組みを動かしているのは、
「お客様を絶対にがっかりさせたくない」
という職人と番人たちの、あまりに人間臭い熱量だ。
特別な日ではなく、何でもない日常の足元に、
その「答え」は隠れている。
いきなり何足も揃える必要はない。
まずは、中研がその品質を保証した
「最初の1足」を、
いつもの仕事の日に試してみてほしい。
まず試してほしい
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