恥をかきたくないなら、迷わず、ロングホーズ。
スーツの時の「ソックスをどうするべきか」を
「服育」アドバイザーとしてもご活動中の
山本晃弘さんにお聞きしました。
世間の目を気にする多くの日本人は、「恥をかきたくない」と思っています。ビジネスマンも、またしかり。私が編集長を務めているWEB版のアエラスタイルマガジンでも、そういった記事に人気が集まります。
アエラスタイルマガジン
例えば、「世界で恥をかく日本ルールの着こなし」と題された記事。ニューヨークでもイメージコンサルタントとして活動していた安積陽子さんが、海外のビジネスマンの立ち居振る舞いについて書いたものです。
もうひとつ、「スーツにハイソックスを履いていないことは恥であると知るべし」という記事。
こちらは、スーツにどういったソックスをはくべきかを私自身が書いたもの。
いずれの記事も、WEBのアクセスランキングの上位に長い間とどまりました。
タイトルに書かれた「恥」のひと言が、
ビジネスマン読者の興味をとらえたと想像できます。
ビジネスマンなら、ソックスで一度や二度は恥をかいた経験があるでしょう。接待の会食で座敷に上がったらソックスに穴が開いていたというのは、典型的なパターン。あるいは、ワンポイントが入っているソックスが左右違っていたとか。
そもそも、ビジネススーツにブランドのワンポイントが入ったソックスを合わせる着こなし自体がNG。それは、ある程度のポジションに就いた女性管理職がブランドロゴの入ったバッグを持たないのと同じです。
ビジネスマンの動作で、多くの男性が「恥」であることに気がついていないものがあります。それは、打ち合わせや会議の席上で、足を組んで、すね毛が見えてしまっていること。これは、いただけません。
デートのときに鼻毛が見えては恥ずかしいと思うのに、なぜ仕事上のミーティングですね毛を見せてしまって何とも思わないのでしょうか。
この失敗を防ぐのは、難しくありません。ビジネススーツを着用するときには、ひざ下まで長さのあるハイソックスを必ず合わせる習慣にすればいいのです。
こうアドバイスをすると、何人もの男性から「夏も、ですか?」と尋ねられました。
夏であろうが冬であろうが、スーツにハイソックスを履くのは、すね毛を見せない着こなしマナーのためです。
夏であれば、シャリ感のある涼しい素材のハイソックスを選べばいい。
冬であれば、ハイソックスで寒さがしのげて一石二鳥です。
スーツを生んだ母国である英国をはじめ、欧米の百貨店に行くと、こうしたビジネス用のハイソックスが何種類も販売されています。水を撒くホースのように細長い筒状の形状から、ホーズもしくはロングホーズという呼び名で、ソックスと区別しているほど。もちろん日本でも、Tabioや靴下屋などのソックス専門店、百貨店、そしてオンラインストアなどで購入できます。
すね毛の代わりに派手な色のロングホーズが目立ってしまっては、元も子もありません。
ネイビースーツにはネイビーのソックス、グレースーツにはグレーのソックス。それも、より目立たぬように、ダークネイビーやダークグレーを選ぶのが正解です。スーツの色が黒に近いダークネイビーやチャコールグレーの場合には、黒のソックスも正解の範囲。
ビジネススーツには、ダークネイビーかダークグレーのロングホーズ。
「恥をかきたくない」のであれば、まずは実践してみてください。
山本晃弘(やまもとてるひろ)
服育ジャーナリスト。『アエラスタイルマガジン』エグゼクティブエディター兼WEB編集長。『メンズクラブ』『GQジャパン』」などを経て、2008年に『アエラスタイルマガジン』を創刊。2019年に自らの会社ヤマモトカンパニーを設立し、ファッションに関する編集や執筆のほか、ビジネスマンや就活生にスーツの着こなしを指南する「服育」アドバイザーとしても活動中。著書に『仕事ができる人は、小さめのスーツを着ている。』がある。
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